数字と逆行する現実の就職難


 3月の完全失業率は前月比0.2ポイント低下の4.1%、有効求人倍率は前月比0.01ポイント上昇して0.86倍となりました。2008年秋のリーマンショック以降、緩やかながらも改善しつつあるように見える日本の雇用情勢ですが、「数字とは逆に悪化している」という話もあります。
ハローワークのホームページを覗くと、求人件数は5月3日現在、69万件以上もあり、十分に求人が足りているように見えます。?

 

 厚労省によると、2011年度の求人数は、815万7140人。しかし、実際に就職できた人は約4分の1程度の219万810人、26.9%だけでした。?

 

 その理由として、“カラ求人”企業の存在が挙げられます。

 

 カラ求人とは、実際には採用する気がまったくない企業の求人のことです。その中には、良い人材が来れば採用も考えて良いが、今すぐ人材を必要としていないような企業も含まれます。また、地元の企業を回るハローワークの求人開拓員に、無料だからと言われカラ求人を出す企業もあるそうです。

 

 では雇用状況は悪化しているのに、数字に出ないのは何故でしょうか? 現在安倍政権が進めている、人材の流動性を促す動きと関係しているのでしょうか? もしも、景気は回復しつつあるのに雇用状況は改善しないと国民が知ってしまったら、リストラを容易にする政策は実現できませんからね。数字を良く見せるためにカラ求人を集めているのかもしれません。

 

 また、リストラされた中高年は人手不足の介護職に流れれば良いと言われていますが、誰でも介護職で働けるわけではありません。訪問介護の場合、介護人は身元のしっかりした人でないと採用されませんし、向き不向きもあるため、この人は難しいと判断されれば資格があっても採用されないこともあります。

 

 職を選んでいるわけじゃないのに就職できない状況が広く知れ渡ったら、リストラ問題に揺れる中高年を中心にパニックが起こるかもしれませんね。

 

 



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