日本独特の年功序列制度が中高年の就職は困難にしている

日本独特の年功序列制度が中高年の就職は困難にしている

 中小企業の倒産や大手電器メーカーなどで相次いでいるリストラなどで、転職を余儀なくなれた中高年の就職は困難を極めています。しかしなぜこれほど多くの中高年の、サラリーマンが就職に苦しんでいるのでしょうか。答えは仕事がないのではなく、今の生活水準を維持するだけの、年収がもらえる会社や企業の求人がほとんどないからです。

 

 中高年の求人のほとんどが管理職ですが、富士通などの大手企業でも早期退職の募集に対して定員以上の応募があるなど、管理職であれば誰でも採用されるような状況ではありません。ひとつの求人に対して何十人や何百人が、応募するか分からないほど競争が激しいのです。

 

 では、中高年が就職するとしたら、どんな職種があるのでしょうか?それは警備員やタクシーの運転手や営業職など中高年のサラリーマンにとっては大幅な年収のダウンを覚悟し、なおかつこれまでのプライドを捨てなければならないものが多いのです。もちろん仕事に貴賎はありませんが、これまで管理職にあったサラリーマンには受け入れがたいものです。

 

 このような状況を生んだ背景には日本独特の年功序列制度があることを、インド大使館のアルン・ゴヤル公使が指摘しています。最近では日本から中国やタイなどの東南アジアに進出する企業が増えていますが、今もっとも企業の進出先として注目されているのが実はインドなのです。

 

 インド人といえば小学生に入学する前に、ほとんどのインド人の子供たちは二桁のかけ算は暗算できるといいいます。このようにインドの教育水準はとても高く、インドには優秀な人材がとても豊富です。しかしインドには日本のような年功序列制度はなく、インドではMBAを持っている人も多くそういう人の給料は最初から高いのです。

 

 日本の中高年のサラリーマンが就職に苦しんでいる原因は、日本独特の年功序列制度にあります。年齢と共に給与が上がる日本式の年功序列制度が、サラリーマンの生活水準を維持してきました。アルン・ゴヤル公使は、インドに多くの企業が注目し、進出していますが、日本式の年功序列制度は国際的には通用しないと警告します。

 

 これからは日本の年功序列制度も見直され、雇用の流動化が進むことは間違いありません。中高年の就職もどこかで、自分の価値観と既存の年功序列の意識の両方を変えないといけない時代だと言えます。

 



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