中高年で成功する転職 方向性を探り当てる重要性とは?

社会経験が長い中高年でも転職に際しては、弱気になったり焦りを感じたりするのは当然です。しかし、水におぼれる人のように冷静さを失い、ムダな労力を使うのは意味がありません。また、焦るあまりに自分の進むべき方向性を決めきれず、転職後に不満の残る結果となるのは残念なこと。中高年の転職では若い世代と異なり、今後の人生をしっかりと固められる仕事であるのが理想的です。どうしても条件や待遇に目が行きがちですが、可能性を探りつつ、納得できる方向を正しく見極めて転職に臨みたいものです。

 

やみくもに取得した資格には意味がない

それは本当に有効な資格?
就職がなかなか決まらないと、何かをせずにはいられず資格勉強にのめり込む、真面目なタイプがいます。確かに感心なことではありますが、資格を取ったからといって必ずしも、転職への効果があるわけではありません。

 

特に、よく広告や転職情報に載っている「就職に有利な資格」というのは、自分の年齢と照らし合わせてみなければなりません。資格にも“旬”の時期があります。資格の取得時の年齢と経験年数の関係で、中高年が苦労して手に入れてもあまり意味のないものが多いのです。

 

○就職に役立つ資格 年代別例

年代 資格名
20代 宅建 TOEIC 社労士 旅行業務取扱主任 MOS ITパスポート 栄養管理士
30代 CAD 危険物取扱者 産業カウンセラー キャリアコンサルタント
40代 大型運転免許 フォークリフト 運行管理者 マンション管理士
50代 介護職員資格 管理業務主任 電気工事士 警備関連

 

例えば長年実務に携わっていた業務があり、同業種に転職する場合には何らかの関連資格を取得することで、スキルとの相乗効果が見込まれます。一層有利に転職活動を進めることができるかもしれません。

 

しかし、異業種への転職では経験なしに資格だけを取っても、若い年代でなければあまり利用価値はないでしょう。面接では努力に対して多少好感度が上がるかもしれませんが、採用条件としての評価は期待できません。

 

有益な資格を探すポイント

それでは自分の転職にとって、確かな価値をもつ資格をどう探せば良いのでしょうか。先ほども出てきましたが、ひとつはこれまで行なってきた業務スキルを強化し、知識の裏付けとなる資格です。同業界への転職をする際に、「現在レベル」の知識も持っていることをアピールできます。

 

これまでと異なる分野の資格については、同世代でのその資格による就職率の実績を調べてみてください。どんな資格があれば、就職のチャンスが広がるのかを確認してからでも勉強するのは遅くありません。

 

資格取得には多かれ少なかれ時間とお金がかかります。なるべく労力と負担は少なく。焦りでムダな動きをするよりも、他にやるべきことがあります。

 

あなたの転職への“武器”とは何か?

アピールポイントは年齢で変わる

転職活動で必ず焦点となるのが、自分の“強み”についてです。強みを探すべく、これまでの業務経験にスポットを当てていきますが、若い世代と中高年ではアピールポイントが変わります。特に中高年ではアピールしようとして、逆にマイナスポイントになってしまうこともあるのです。

 

例えば営業職の場合、「営業成績は常にトップ。顧客との信頼も厚い」若い人であれば、喜んで採用したくなります。うちの会社でも活躍してくれそうだな、と受け止められるでしょう。しかし、40代、50代以上がこれを口にしても、「なぜ今さら転職?」「顧客からの引き抜きはなかったのか」と不信感を与えかねません。

 

同じようにエキスパートであることを強調し過ぎると、中高年では逆に前職での業績悪化との関連性や、社員育成の不味さなど、担当していた部署での不始末が疑われる場合もあります。

 

管理職クラスのポジションでの転職は、経験や実績を強調すればするほど、マイナスになることもあるのです。転職マニュアル通りにしていたのに、何か伝わらないものがあるとすれば、そういった年代による観点の違いかもしれません。

 

マイナスにならないアピール法

それではどのようなアピールをしていくかということですが、具体性を付け加えることで客観的な評価につながります。

 

先の営業職の場合であれば、扱ってきたサービスや商品、業界に精通していることから、応募企業の営業スタイルにも対応できる旨を伝えます。即戦力となれることを強調し、採用担当者の不安材料になりそうなものを取り除きます。

 

また、数字をあげた成功例や成果は相手にもわかりやすく、効果的です。総務や人事であれば、具体的に経費削減につながった手法を紹介し、前後の数値を資料にも記載しておきます。社員教育を担当して行った講習カリキュラムと得られた能力の向上、それが業績にどうつながったのかなど、こじつけではなく実際にあったことを客観的な事実としてアピール材料にします。

 

視点の角度によって印象が変わる

会社はこの人材を得た際に、給与に見合った貢献が得られるか?で採用を決めます。いくら、経験が長いと力説してみても、費用対効果が見えなければただの物語です。面接はクドクドと自分の言いたいことを述べる場ではありません。目で見てわかるものを提示した方が、相手に対してずっと親切です。

 

武器は正しく使ってこそ効果が上がります。強みを掘り起こした後で、今一度、「見せ方」を吟味してみてください。角度を変えるなど、見せ方次第では印象が真逆の効果となることもあります。

 

スキル転用の可能性はエージェントに聞け

転職は方向転換の好機

自分のことは自分が一番わかっている。年代が上がるほど、そういった頑迷さにとらわれて、アドバイスを耳にしません。それが、就職を阻む障害となっている可能性もあります。

 

求人情報をチェックする際に、変なこだわりをもっていませんか?いつも同じ条件で検索を重ねてはいないでしょうか。経験やスキルが同業界、同分野の延線上でのみ生きるとは限りません。自分がまったく気づかなかった場所で、必要とされることもあります。

 

参考:エン・ジャパン

 

転職をきっかけに適職を見つける人は、社内での移動や職種を転換した場合よりもずっと多いというデータがあります。慣れ親しんだ会社を出て、初めて広い世界に気づくのです。

 

プロたちの経験の中に手がかりが

手がかりを与えてくれるのは、転職エージェントの担当者やキャリアカウンセラーといったプロたち。特に転職エージェントはあちこちの企業や業界に顔が広く、さまざまな職種を見てきています。本人が望むのであれば、喜んで経験やスキルが勝負できる場所を提供してくれるはずです。例え自分より年下であっても、プロフェッショナルのことばには耳を傾けるべきではないでしょうか。

 

自分の持っているスキルが他でも通用するかどうか、相談する価値は十分にあります。狭い半径で仕事を探しても、堂々巡りをくり返すだけになりがちです。自分の道はこうだ、と近視眼的に決めつけていては行き詰ってしまいます。中高年だからこそ、あえて新しい場所に活躍できる可能性を探らなければならない時もあります。

 

決めつけはNG柔軟な姿勢で転職活動をしよう

中高年にとって、この先転職はそう何度もくり反したいイベントではないでしょう。だからこそ、適職はあらゆる方向性をもって見つけ出す必要があります。新しい業種、知らない分野に挑むのは確かに勇気がいることです。

 

しかし、そのためにこれまでの社会経験があるのです。その中で培ったものを信じられなければ、例え同業界であっても新天地で生きる道は開かれません。謙虚に、しかし自信を持ち、どこででも働く、という強い気持ちが大切です。

 

転職がうまくいかないのは、焦りや決めつけ、そして柔軟な発想の欠如が原因なのかもしれません。今一度、落ち着いて考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 



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