中高年の転職でもハローワーク使える!ベストな活用方法

中高年の転職でもハローワーク使える!ベストな活用方法

雇用の流動化が進み、徐々に改善されつつある雇用情勢も影響しここ数年転職活動を積極的に行う人達は増加傾向にあります。雇用する企業側も、徐々にではありますが中途社員の採用活動を活発化させているようで、厚生労働省が発表した2016年1月度の有効求人倍率は1.28倍となっており、これは1991年12月以来24年ぶりの高水準となっているようです。

 

中高年においても同様、転職活動を積極的に行う方が大勢いらっしゃいますが、転職活動の基本として職歴に空白期間を設けずに次の会社へ入社するのが原則です。しかし、何かしらの理由で転職活動に失敗し無職になってしまった方、あるいは倒産やリストラで予期せず無職になってしまった方も中高年には数多くいらっしゃいます。

 

ただでさえ気が焦る中高年の転職活動、中には希望の仕事に就けぬまま月日ばかりが過ぎてしまう方達もいます。そこで今回は、こういった「希望の仕事が見つからず気持ちばかり焦っている」中高年の転職希望者向けに、ハローワークの活用方法をご案内いたします。

 

ハローワークは仕事を探すだけの場所ではない

ハローワークは正式には公共職業安定所といい、厚生労働省の管轄下にある国の職業紹介施設です。

 

設置されているコンピュータにて希望の求人を探し出し、窓口で紹介や相談を行うというのが主な業務内容ですが、実はそれ以外にも中高年の転職希望者にとって役立つ利用方法があるのです。知れば知る程中高年の転職希望者にとってメリットのあるハローワークの使い方、その内容をいくつかご説明いたします。

 

 

失業時の給付金、その他様々な制度を利用して転職活動を!

中高年がハローワークを利用するメリットを以下表にまとめてみました。

中高年がハローワークで利用できる制度とそのメリット

制度名 内容 メリット
雇用保険求職者給付基本手当 失業中、生活の心配をせずに転職活動に専念し、1日でも早く再就職できるようにする制度 ・生活に不安を持たずにすむ

・時間を有効に使える
・転職先探しがはかどる

再就職手当 早期に安定した転職先が決まった場合、一時金が支給される ・生活費に充当できる

・新しい職場で準備する物品や衣類などの購入費用に充てることができる

公共職業訓練 特定の職業に対する訓練を受講し、転職に向けたスキルアップを図る ・高度なスキルが身につく

・様々な手当が支給される

広域求職活動費 ハローワークの紹介による求人案件で遠方へ面接に行く場合に交通費と宿泊費が支給される ・範囲を広げて転職活動ができる

・無職中の家計支出を抑えることができる

移転費 これもハローワークからの紹介案件で引っ越しを伴う遠方に転職した場合に支給される ・範囲を広げて転職活動ができる

・無職中の家計支出を抑えることができる

 

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

@雇用保険求職者給付基本手当

単に「失業手当」と呼ばれることもあります。手当の額ですが、前職の給与と雇用保険加入期間によって支給額が異なります。例えば、Aさん(46歳で雇用保険加入期間24年、前職給与は月額40万円、倒産により無職)のケースで考えると、1日6,667円の手当が330日間支給されるのです。
※2016年5月現在の基準で算出

 

わかりにくいのですが、この手当支給対象となるのは平日だけでなく土日も含めた日数です。従って、1か月の手当支給総額は20万円程になります。1か月20万が国から支給され、それが約1年弱の間続くのです。これなら生活の不安を持たずに転職活動に集中できるでしょう。

 

 

A再就職手当

上記@の受給期間中に転職先が決まった場合、受給残日数によっては再就職手当が支給されることがあります。上記Aさんのケースで見てみましょう。手当支給を150日残して転職が決まった場合、44万円程が再就職手当として支給されます。

 

新しい仕事に就くと何かしらお金がかかることがあります。この一時金があれば、スムーズに新しい仕事に慣れることができるのではないでしょうか。

 

 

B公共職業訓練

中高年の場合、これまでの経験が邪魔をして新しいスキルを身に付けることがなかなかできないことがあります。しかし、ただでさえ困難な中高年の転職活動、少しでも間口を広げて再就職を成功させるためには新しいスキルを身に付けることも考えたほうが良いでしょう。

 

その場合、公共職業訓練を受講することで、@の手当を延長して受給することも可能ですし、別途受講手当や通所手当が支給されます。算出方法は訓練によってことなりますので、詳細は窓口で確認してください。

 

 

C広域求職活動費
D移転費

このCDは、共により広範囲で仕事探しをするための助成制度です。遠方への移動を伴う転職活動に対して支給される手当であり、これを機に地元へUターンでも・・・と考えている場合でも使えます。

 

いずれもハローワークによる紹介案件に限定されますが、おおむね片道300キロ以上離れた地域での面接、あるいは決定後の転居に際し、交通費や引っ越し代などを補助してくれる制度です。例えば東京で転職活動をしているが、希望の求人が沖縄にあり現地で面接を行うケース、あるいは出身が北海道であるため北海道にある企業へ転職を希望し、成功した場合等が該当します。

 

無職の間は少しでも出費を抑えたいもの。こういった制度があれば中高年にとってはより選択肢が広がり、スムーズに転職活動を行うことができると思われます。

 

 

中高年にとって、無職中の生活を安定させることが最も大切なこと

このように、ハローワークの利用価値は仕事探しだけではありません。無職になって気ばかり焦ってしまう中高年にとっては非常にありがたい制度であると言えるでしょう。また、在職中の転職希望者にとっても、このようなセーフティネットがあるということは、万が一の事態でもパニックになることはなく落ち着いて転職活動に集中できる要素の一つであるはずです。

 

また、ハローワークで求職活動を行っている時期は、雇用保険受給資格者証の提示により国民健康保険や国民年金の減額(or免除)が申請できます。中高年になると前職の給与も高く、両制度ともにかなりの高額を納付することになりますが、こういった減免制度を利用し生活を安定させることも一手です。

 

 

まとめ

中高年の転職活動は「焦りとの闘い」です。ただでさえ求人案件数が少ない中、長引く転職活動に減り続ける貯金を目の当たりにすると、希望とはかけ離れた会社へ仕方なく就職し、すぐに退職してしまうというネガティブスパイラルに陥りがちです。こういったハローワークの様々な制度をうまく活用することの最大のメリットは、生活への不安を無くすこと。即ち、焦る気持ちを抑えることができることにあります。

 

ハローワークでは、名前の通り職業の安定が最も大きなことですが、心の安定も得ることができる場所であるということを認識し、納得のいく転職活動を行っていただきたいと思います。

 

 

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