中高年×未経験でも大丈夫 福祉介護業界への転職を目指せ!

 

中高年の転職は、20代や30代の頃と比べるとかなりの困難を伴います。若い頃と違い、希望する職種や業界への転職活動が思うように進まず、気持ちばかり焦ってしまう中高年の方も多いでしょう。

 

しかし、中高年でも20代や30代の若者と同様、業界未経験(スキル無し)でも転職可能な業界も存在するのです。それが今回ご紹介する福祉・介護業界です。

 

ところで、この福祉・介護業界について、みなさんはどのような印象を持っていますでしょうか。
「給料が驚くほど低い」
「仕事もハード。夜勤がきつい」
「労働に対してなかなか報われない仕事だ」
などと思われている方も多いでしょう。

 

しかし、福祉・介護業界は今後有望な業界であることも事実なのです。そこで、今回はこの福祉・介護業界を中高年の有力な転職先として考えてみましょう。

 

福祉介護業界の職種や賃金ベースは?

福祉・介護業界は、その仕事内容や待遇などから一般的には不人気業種のひとつと言われています。同じく不人気業種である飲食や接客業と並んで人材確保が難しいと言われている業界です。

 

では、噂通り給与は低いのでしょうか。ここでとあるデータをご紹介します。

 

全業界平均よりもかなり低い!?

厚生労働省が隔年で調査している民間企業の業界別給与データによると、
◎全産業平均の賃金 ⇒ 33万円弱
福祉施設の介護員の平均賃金 ⇒ 22万円弱
(出展:平成26年賃金構造基本統計調査)

 

このとおり、およそ10万程度差があると結論付けています。ところで、なぜこれほどまでに給与が低いのでしょうか?

 

給与が低い理由は「政府の財源」にあり!

実は、これら福祉・介護施設の運営費は、政府の財源で運営されているのです。後述しますが、福祉介護業界の多くは各種法律に基づいて運営されている施設がほとんどです。

 

従って、政府予算によって運営費が決定する施設が多く、その運営費の多くは人件費であることから、そこでの従事者の給料が決まるのです。従って、予算に限りがあるため給料も低く抑えられているということです。

 

今後改善の動きも!?

しかし、その給与の低さを改善する動きもあります。現政府は平成27年の補正予算により、介護職における人員の確保に対し444億円を投入することを決定しました。その上で、2020年代初頭までに介護従事者を25万人増員する計画です。

 

他にも、就職準備金制度や資格取得支援金制度等が目玉となっており、これから福祉・介護業界を志す人にとっては明るいニュースであると言えるでしょう。

 

中高年×未経験でも転職可能であるという事実

次に、福祉・介護業界にはどういった仕事があるのかを表にしてみました。

 

主な福祉・介護業界の仕事と関連法規

対象 形態 職種 施設(例) 摘要
病気やけがをした人 入院・通院 医師・看護師

リハビリ職
ケアマネージャー
介護職

総合病院 医療保険
65歳以上の高齢者 入所・通所・訪問 ケアマネージャー

相談員
介護職

特別養護老人ホーム

グループホーム
デイケアセンター

介護保険
障がい者 入所・通所・訪問 相談支援専門員

サービス管理責任者
支援員
介護職

障がい者施設 障がい者総合支援法4
障がい者(未成年) 入所・通所・訪問 上記に加え、保育士や児童発達管理責任者など 障がい者施設 児童福祉法

 

この表のように、福祉・介護業界には対象者を基準として4つのカテゴリーに分けることができます。それぞれ関連する法律が異なるために職種や資格なども異なってくるのですが、最近では上の2つを一緒にした医療一体型高齢者施設も増加しています。

 

従事者の平均年齢も高く、中高年×未経験の転職を積極的に受け入れ

では次に、福祉・介護業界における従事者のデータを見てみましょう。

 

職種別平均年齢と男女比

 

このように、すべての職種で平均年齢が40歳を超えております。訪問介護職や訪問介護サービス提供者等は中高年が転職する職種として非常に多くの求人を見かけます。平均年齢がこれだけ高いということは、中高年×未経験での転職が多いということでしょう。

 

厚生労働省の事業として、介護資格の取得支援を実施

また、地域によっては中高年が福祉・介護業界へ転職しやすい環境を実現するため、入門資格とも言われている「介護職員初任者研修(ヘルパー2級)」の取得を後押ししています。

 

資格取得やキャリアアップなどの支援策も充実していますので、中高年の転職には心強い味方となってくれることでしょう。

 

 

 

 

猫の手も借りたい介護業界

あわせて、転職サイトには数多くの求人情報が掲載されています。各求人内容を詳しく見ていくと、これら福祉・介護業界の求人はほとんどが「年齢不問・未経験可」という条件です。特に各施設共に介護職・支援職は大幅に不足しています。猫の手も借りたいというのが正直なところでしょう。

 

少子高齢化社会を迎え、まずます需要の高まる福祉介護業界

福祉・介護業界は今大変な人手不足に見舞われています。ハローワーク等の公共職業紹介所で求人を検索すると、地域によっては全求人の4割以上がこの福祉・介護業界であるケースも散見されます。

 

しかし、その求人数に対して転職希望者数は圧倒的に少なく、転職希望者がこの業界を敬遠していることが伺えます。急増する高齢者(=福祉・介護を必要とする人達)に対して、この業界を担う若年層が圧倒的に不足しているのです。

 

求人倍率は4倍以上になるエリアもあり!

厚生労働省のデータによると、すべての都道府県において、全産業平均の有効求人倍率を介護業界の求人倍率が上回っています。中でも東京都をはじめとした大都市圏では全国平均の求人倍率をも大幅に上回っていることがわかるでしょう。

 


<出展:厚生労働省 福祉人材確保専門委員会資料より>

 

注目ポイント

◎東京都の求人倍率 ⇒ 4倍超え
◎最も低い沖縄県でさえ1倍超え

 

また、この表のコメントには、「75歳以上人口は、都市部では急速に増加する」とあります。即ち、東京や大阪などの大都市圏ほど今後ますます高齢化が進んでいくことを示唆しています。

 

少子高齢化が進むと介護業界が発展する

 

福祉・介護業界を語る上で、少子高齢化社会の進展の問題は必ずついて回ります。

 

これらのデータを基に現状を簡単に言うと、福祉や介護を必要とする年齢層は今後大幅に増加していくことが予想されるが、その福祉介護を担う人材が圧倒的に不足しており、またスキルの積み重ねもできていないために需要と供給のアンバランスさが際立っている。そしてそれのアンバランスさは当分解消される見込みはないということになります。

 

業界の発展=未経験でも転職可能なフィールド

裏を返せば、中高年×未経験でも転職先として受け入れてくれる土俵があり、今後の爆発的な伸びが期待される有望な業界であるということなのです。

 

また、この業界に参入する企業や法人においても、様々な待遇改善を徐々に進めています。職場体験会なども頻繁に行われているため、興味があれば一度覗いてみるのも悪くはないでしょう。

 

介護業界を引っ張っていくリーダーになることも可能!

この先ますます伸びていく福祉・介護業界。未経験でも大歓迎であり、入社してからのステップアップも可能です。

 

また、市場の拡大とともに従事者の待遇も徐々に改善されていくことと思われます。これからの日本を担う福祉・介護業界を、有望な転職先としてぜひ一度検討されてみてはいかがでしょうか。

 

最後に

中高年にとって、未経験で異業種に飛びこむことはかなりの覚悟を伴います。門前払いも少なくはありません。しかし、すべての転職希望者が自身の希望する職種や業界への転職を成功させているかというと、そうではないのです。

 

もし、転職活動に行き詰まりを感じた場合は、少し視点を変えて福祉・介護業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか。



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